髪の毛の基礎知識
髪は、爪と同じで肌の角質層が変化してできたもので、爪と同様、皮膚の一部と科学的には考えられていますが、肌と違うところは、髪はすでに死んだ細胞です。
痛みなどの感覚がないので、つい負担をかけてしまいがちですが、髪には自己修復機能がありません。
一度傷めると自然には元に戻りませんので、傷めないように気をつけることを心掛けることが大事です。
毛髪には、1本、1本にも寿命があり一定期間成長したあとの毛髪は自然に抜けていきます。
髪が抜け落ちた毛穴からは3ヶ月もすればまた新しい髪が生え、毛母細胞の細胞分裂によって成長し、やがてそれが止まり、抜け落ちる。というような繰り返しを毛周期(ヘアサイクル)といいます。
ヘアサイクルがスムーズなときは髪の毛の量も一定を保てるので髪が薄くなることもありませんが、脱毛したあと、新たに発毛が起こるまでの期間が長くなってしまうと髪の量は減っていきます。
ちなみに一本の髪が生まれてから抜け落ちるまでの1サイクルは約3~8年で、平均約5年といわれています。
髪の毛をつくりだす毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返しながら髪の毛をつくっている時期のことをいいます。
最初はうぶ毛程度の太さだった毛も細胞のタンパク質が変化し、硬く太い毛髪として伸びていきます。(髪の毛はこの期間、一日に0.3㎜伸びるといわれています)成長期の終わりには、毛根は皮下組織にまでしっかりと根をおろして髪として見える部分(毛幹)も太くなっていきます。
期間は、男性の場合は3~6年、女性の場合は4~8年といわれています。
女性ホルモンに髪の成長を促進させる作用があるため、男性よりも女性の方が成長期が長くなるようです。
その後、毛母細胞での髪の生成が衰える時期が訪れます。
これが「退行期」で、期間はおよそ2週間です。
色素細胞がメラニンの合成を止めて、内部の細胞がやせ細っていきます。分裂を繰り返し、髪を成長させていた毛母細胞の増殖スピードが急速に落ちるのも、この時期です。毛乳頭や毛母細胞を含む毛球部分が、表皮に向かって動き出し、毛球部分は、徐々に小さくなっていきます。
しかしこの「退行期」も自然のなりゆきですので、心配することはなく、男女による差も見られません。
毛母細胞の細胞分裂が完全に止まり、髪の毛が自然に抜け落ちるのを待つ期間です。
その下では新しい髪が出番を待っており、古い髪はいつ抜けてしまってもおかしくない状態になっています。力を入れて引っ張っていないにもかかわらず、ブラッシングやシャンプーなどで髪が簡単に抜けてしまう場合の多くは、この休止期にあたるからです。
1日80~120本くらいの休止期毛が抜け落ちるのは正常な範囲です。
この時期の毛乳頭は、毛根部分から離れていて、髪を成長させる準備を始めています。休止期の期間が長引いてしまうと、なかなか髪が生えてこなくなる場合があります。
男女差、個人差、ヘアケアの差などで多少の違いは生じますが、健康なヘアサイクルは4~6年になります。
このようにヘアサイクルの繰り返しで髪の毛の全体量は保たれていますが、この周期(サイクル)が狂ってしまうことが薄毛の原因のひとつであるともいわれています。